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ものすごい政治をやらなきゃいけない

「アマチュア競技団体だとガバナンスが効きにくい。(中略) ものすごい政治をやらなきゃいけない」

上の一文は堀江貴文氏の言葉だが、これと同じ趣旨の話を私もメンバーにすることがある。(これにも政治的な側面がある)

まして「『不健全』とされる方も受け入れ、健全な状態への成長・回復を促す機能を備えた集団(注1)」を目標とすれば、その傾向は一層強まる。

不健全とされる方、とくにある種の問題行動が顕著な方(注2)への対応は教科書的な知識だけではうまくいかないことが多く、臨機応変の処置が必要になる。とりわけ言ってもわからない方、会話が成立しない方などへの対応は難しく、方便を用いるなど色々と工夫をしなければならない。もちろん最善を尽くしたからといって彼らの状態が改善するとは限らない。

また問題行動を起こしてしまう方などに対して理解があるメンバー、適切に対応できるメンバーばかりではない。それをすべてのメンバーに期待するのは現実的ではない。それどころか問題行動に悪影響を受けてしまうメンバーがいてもおかしくない。(この場合は悪影響を受けてしまうメンバーにも問題がある)

そして良識あるメンバーが適切な対応をしてくれても、たとえそれがどんなに立派な行いであっても、それを理解できない人には愚かな行動に見えてしまうことなどもあり、これもいざこざの一因となる。

問題行動が顕著な方を一人受け入れると、問題行動を起こさないようにする配慮(当人に対するケア・教育・指導、メンバーに対する啓蒙、集団の空気づくりなど)、問題行動を起こしてしまった場合のフォロー(当人に対するケア・教育・指導、被害者等への配慮、集団の空気・人間関係の回復など)、問題行動に適切に対応してくれたメンバーに関する配慮(これに関係する各々のメンバーへの対応)、問題行動に悪影響を受けてしまったメンバーへの対応(ケア・教育・指導など)等々、やらなければならないことが爆発的に増える。

理想を語るのは簡単だが、その実践は容易なことではない。

正直に言うと私には、ある種の問題行動を起こしてしまう方(集団内外問わず)に荒っぽい対応をしていた過去(若い時分)がある。当時の私のやり方は彼らを恐怖で支配し、時と場合によっては力ずくでもわからせる、というものだった。

その反省などを経て現在に至るのだが、優しくするとつけあがり問題行動が悪化してしまうケースも少なくなく、また表面的に厳しくしても火に油を注ぐ結果になってしまうこともあり、良心を実践することの難しさを実感している。

多様な人たちが共生し、各々が成長して行ける団体を運営することができたら幸いに思うが、その実現は至難の業といえる。

 

1)関連エントリー健全」 (2017/04/29)

2)関連エントリー格闘技と不安」 (2018/01/02)

 

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