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実るほど頭を垂れる稲穂かな

以前、ある武道の有名な先生とお会いしたことがある。そのときは数十分ほどお時間をいただき、個人的にお話を伺った。

その先生は温和な人柄で、腰が低く、偉そうな態度など少しも見せなかった。そのかたが有名な先生だということは後になって知ったのだが(「先生」というのは知っていた)、その物腰などから私は「もしかしたら、すごい人かもしれない」と思った。そのとき同行した者は何も思わなかったらしいが……

また、これも昔の話だが、トップレベルの武道家と一緒に練習をしていたことがある。彼も少しも威張ることなく、素直で優しい人だった。ニコニコと低姿勢で人に接する彼のことを馬鹿にする者もいたが、見る者が見ればどちらが馬鹿なのかは一目瞭然であった。

ここでは格闘技・武道関係のエピソードを一部紹介するにとどめるが、上記お二人は「実るほど首を垂れる稲穂かな」という言葉を体現しているようであった。

もちろん、逆は必ずしも真ならず。当然のことではあるが、頭を垂れているからと言って必ずしも実った稲穂であるとはかぎらない。それは関係性に応じた振る舞いかもしれないし、幼児的な全能感に囚われた者などが<実った稲穂>のように振る舞うケースもある。上記お二人に対する評価は、実力、実績、言行、お話の内容なども勘案してのものであり、人や物事を上辺だけで判断することはできない、というのは大前提である。

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